前回の記事はコチラ↓
マトリックスエキス 間葉系幹細胞培養上清とは?①
④「ヒト脂肪細胞順化培養液エキス」とは?
前回の記事で「間葉系幹細胞は、脂肪・筋肉・皮膚・血管・神経・心臓・骨などの細胞に変身できる能力をもつ」とお伝えしました。
間葉系幹細胞培養上清をつくる際に、どこの組織から採取するのかで「○○由来間葉系幹細胞」などと呼ばれています。
例えば、骨髄由来間葉系幹細胞、臍帯(さいたい)由来間葉系幹細胞、歯髄由来間葉系幹細胞などが挙げられます。
その中で、脂肪組織から採取した幹細胞を培養した後に残る上澄みが「ヒト脂肪組織由来の間葉系幹細胞培養上清」であり、「ヒト脂肪細胞順化培養液エキス」なのです。
「ヒト脂肪細胞順化培養液エキス」は、日本化粧品工業連合会が定める、化粧品の成分表示名称になります。
⑤ITECインターナショナル製「ヒト脂肪細胞順化培養液エキス」の特徴
再生医療で使われている幹細胞が美容業界でも注目され、エイジングケアへの効果が期待できると「幹細胞コスメ」が話題になっています。
「幹細胞コスメ」と言っても、ヒト由来・動物由来・植物由来など様々な種類のものが各メーカーから販売されています。
その品質や純度・安全性はピンキリで、再生医療の第一人者である上田実 先生は、ご自身の著書の中で「偽物」「コピー培養上清」の氾濫を危惧されています。
私は以下の先生の実体験を読み、「こんなことがあるのか!」と衝撃を受けました。
数年前、ある化粧品メーカーの依頼で、培養上清のレクチャーをしたときのことです。
講演のあと、主催者から1本の試験管を見せられました。
「これはある日本のベンチャー企業が売り込んできたものですが、上田先生が今日お話しになった培養上清と同じものでしょうか。製造元は韓国の企業とのことです。」
韓国から培養上清が流入しているといううわさは聞いていましたが、実際に見るのは初めてでした。
驚きとともに興味が湧き、実際に試験管の中身を分析してみることにしました。
2週間後に検査の結果が送られてきました。
すると、試験管の中身はただの色のついた生理食塩水で、生理活性物質は一切検出されませんでした。
そこでこの化粧品メーカーが製造元の韓国企業に、培養上清の製造方法を問いただしたところ、「企業秘密」を理由に回答を得られなかったとのことです。
上田実(2019)『驚異の再生医療〜培養上清とは何か〜』扶桑社 pp.244-245より引用
幹細胞コスメに限らず、人気商品・売れる商品が出ると、必ずと言っていいほど模倣品や偽物が横行します。
ブランド品のバッグと違って怖いのは、化粧品は肌に直接つけるものだということ。
キレイになりたくて使ったはずが、一歩間違えば逆効果になってしまいます。
ですので、私は新しい化粧品を買う時は、特に慎重に選んでいます。
幹細胞コスメとなれば、どこで・どのような環境でつくられているのかが、とても重要だと思います。
ITECインターナショナル製 マトリックスエキスシリーズは、すべて国内の自社工場で作られています。
さらに、間葉系幹細胞培養上清に関しては、高純度のものを使用しています。
沈殿物・不純物等は一切入っていません。
私が初めてマトリックスエキスのことを知った時、「化粧品であって化粧品ではない」と感じたのがDDSと、この部分。
どんな成分をどのくらい配合すれば最も効果的な商品が出来上がるのか、試行錯誤してつくられたものなのです。
マトリックスエキスの成分表示を見ると、「海水」の次に「ヒト脂肪細胞順化培養液エキス」と書かれています。
化粧品の成分表示は、配合量の多い順で記載しなくてはいけないというルールがあるので、これだけを見てもマトリックスエキスが高品質であることがわかります。
ITECインターナショナルがなぜこのような商品を販売できるのか、そして最も配合量の多い「海水」にも実はヒミツがあるのですが、これらについてはまた別記事で書きたいと思います。
マトリックスエキス なぜ高品質・低価格を実現できたのか?
マトリックスエキス 配合成分の「海水」について